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岡山・里庄町のJET、太陽光パネル製造装置拡大輸出めざす

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2015年4月17日

半導体製造装置のジェイ・イー・ティ(JET、岡山県里庄町)は太陽光発電パネルの製造装置事業を拡大する。特殊な薬剤を使い歩留まりを向上させることで、従来よりも2割程度安価にパネルを製造できるようにする。主に中国企業への輸出を目指す。売上高のほとんどを半導体製造装置が占めており、事業を多角化し経営を安定させる。

同社がパネルメーカーに導入を提案するのは原材料のシリコンの表面を加工する装置。
メガソーラー(大規模太陽光発電所)のパネルをつくるラインに使う。
パネルの表面に薬剤で凹凸を作ることで太陽光の反射を抑え、発電効率を高める。表面が滑らかなパネルに硝酸やフッ化水素などを混ぜた薬液を塗り、表面に凹凸を作る。さらに硝酸などで凹凸を深くして太陽光パネルとして使えるようにする。

現在のパネル製造では、シリコンのかたまりを細いワイヤで切っていくのが主流で、表面に自動的に凹凸ができる。その後の加工はしやすいが、原材料の3分の2がその工程で無駄になる問題がある。

そのためパネルメーカー各社はダイヤモンドを固着させたワイヤで切り、無駄になるシリコンを半分にする技術の導入を検討している。ただ、切断するときにパネルの表面が滑らかになるため追加処理が必要になる。これまで特殊な工程が必要だったが、従来のラインに投入できる装置を開発し、普及が進みやすくした。

パネルの価格のうち、約4割を原料のシリコンが占める。このため無駄が半分になれば2割程度コストが下がる。パネル製造で中国企業は世界シェアの8割を占めており、メーカー間の価格競争が激化している。大手を中心に売り込む考え。
同社の前身は2009年に破産したジャスダック上場の半導体製造装置会社、エス・イー・エス。主力工場を事業承継して同年設立された。

14年12月期の売上高は55億円、15年12月期は90億円を見込む。このうち太陽光パネル製造装置の事業については10億円の売上高を見込む。
JETに対しては、広島銀行などが2月に10億円の銀行融資枠(コミットメントライン)を設定した。

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